工場のクリーンルームって、働いたことがない人からすると、快適なのかしんどいのか、なかなかイメージがわかないと思います。
僕は過去に半導体工場のクリーンルームで働いていた経験があるのですが、結論を言ってしまうとクリーンルームは基本しんどいものだと思ったほうがいいです。
そこでこの記事では、主に下記について僕の経験をもとに解説していきます。
クリーンルームでの仕事に興味がある方は、ぜひ参考にしてみてください。
クリーンルームのしんどいところ
僕が感じた、クリーンルームのしんどいところは下記。
それぞれ解説します。
めちゃめちゃ蒸し暑い
クリーンルームで働くのはめちゃめちゃ蒸し暑いです。
まず、クリーンルームに入るにはクリーンスーツという全身を覆う防護服のような服を着なければなりません。下記の画像のようなスーツのことですね。
そして普段着の上にクリーンスーツを着るので、この時点で暑いです。さらにクリーンスーツを着た状態で重いものを持ったり歩き回ったりするので、そりゃ蒸し暑いわけです。
またとにかく汗をかくので、喉がとにかく乾きます。
僕はクリーンルームから出るたびに、自販機でジュースなどを買ってがぶ飲みしてました。一日に2、3本買う日もあり、今思うと余計な出費だったと思います。
出入りがめんどくさい
クリーンルームに出入りする際には、クリーンスーツを着たり脱いだりする必要があります。
クリーンスーツといってもスーツ本体以外に
こんな感じのものまで毎回着けたり外したりしなければいけないので、面倒です。
さらに、クリーンルームに入る前にはごみやホコリを落とすためにエアシャワーというものを浴びなければなりません。
エアシャワーは一度に浴びれる人が限られているので、クリーンルームに入ろうとする人で混雑することがよくあります。
僕が働いていた工場では、朝の時間帯はエアシャワーを待つ人で混んでいて、着替えてからクリーンルームに入るまでに10分くらいかかったこともあります。
意思疎通が取りにくい
クリーンスーツを着ると目以外が全て覆われるので、クリーンルーム内では誰が誰だか見分けるのが大変です。(目元と体型くらいでしか誰が誰なのか判別できません)
さらにマスクをしていて声が通りにくいのに加えて、周りの装置がうるさいので、大声で話さないとなかなか声が通らないんですよね。
クリーンルーム内でコミュニケーションを取るのはなかなか難しかったです。
照明の色が気持ち悪い
クリーンルームの中には、黄色っぽい照明に照らされた環境(イエロールームと言うらしいです)があります。
僕は黄色の照明の下でずっと作業してると目がチカチカしてきましたし、何となく気分が悪くなることもありました。
もう二度とあの黄色の照明の下で働きたいとは思いません。
決まり事が多い
工場のクリーンルーム内では、例えば下記のような細かい決まりが多いです。
こんな感じで決まり事が多いので、何かと縛られるのが嫌いな僕にとっては、結構嫌でした。
ちなみにスマホに関しては、僕がいた工場では持ち込みOKでしたが、カメラの部分にシールを貼らなければいけない決まりがありました。(恐らくクリーンルーム内の撮影を防ぐためのものだと思います)
綺麗な環境で働けるのはメリット
しんどいところを挙げましたが、綺麗な環境で働けるのは、クリーンルームの数少ないメリットだと思います。
クリーンルームはゴミ一つ落ちてない環境なので、工場での仕事だからといって汚れることがほとんどありません。
クリーンルームで働くのに向かない人の特徴
僕が思うクリーンルームで働くのに向かない人の特徴は、下記です。
先ほども述べたように、クリーンルームではクリーンスーツを着て働くので蒸し暑いですし、着替えなども面倒です。
また、装置の音やマスクで声が通りにくいので、声が小さいとクリーンルーム内でのやり取りに苦労すると思います。
人によってしんどさの感じ方は結構違うと思う
クリーンルームのしんどさは、人によって感じ方が結構違うと思います。
僕がいた工場でも、クリーンルームでの仕事を何十年と続けてる人もいましたし、環境が体質的に合わず、数日で辞める人もいたらしいです。
ちなみに、クリーンルーム内の気圧の関係で、なかにはどうしても体質的にクリーンルームの環境が合わない人もいるみたいです。
まとめ【クリーンルームでの仕事は基本しんどい】
今回は工場のクリーンルームのしんどいところを中心に解説しました。
クリーンルームは一見快適そうに見えるかもしれませんが、内部で長時間仕事するとなると基本はしんどいものだと思っておいたほうがいいと思います。
クリーンルームの環境に慣れてしまえば、快適に感じる人もいるのかもしれません。しかし僕はなかなか慣れませんでしたし、快適とは程遠いと感じてました。
今回は以上です。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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